盆栽

2024年11月15日

菊の盆栽ってあるの?秋に楽しめる盆栽を紹介

自宅で育てる盆栽として、菊の盆栽を検討している方もいるのではないでしょうか。しかし初心者だとどのような盆栽が良いのか、そもそも菊の盆栽があるのかどうか知らない方も多いでしょう。 今回は、菊の盆栽は存在するのか、また初心者でも楽しめる秋の盆栽について紹介します。

最終更新日 : 2024年11月15日

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菊の盆栽ってあるの?

結論からいうと、菊の盆栽自体は存在しません。ただし菊を盆栽に仕立てたもの、懸崖菊(けんがいぎく)や杉作りなどの鉢植えはあります。

太い幹が育つ小菊のひとつである山菊を使用して作られるのが、菊の盆栽仕立てです。懸崖菊は、鉢から菊がまるで滝のごとく流れるように仕立ててあります。

ローソク作りとも呼ばれる縦長の杉作りは小菊を杉に見立てた三角錐の形をしており、花壇の立体感を生むのに欠かせない存在です。懸崖菊や杉作りなどの菊の鉢植えは、テーマパークや植物園などさまざまな場所で植栽として見かけます。

秋に楽しめる盆栽

ここからは秋に楽しめる盆栽を3つ、簡単な育て方も含めて紹介します。

紅葉盆栽

春は芽だしや新緑、夏は青葉、秋は紅葉、冬は葉が落ちた寒樹まで、1年を通してさまざまな変化が楽しめる紅葉盆栽。お手入れが比較的簡単で、盆栽で人気の樹種です。

紅葉盆栽の種類はメジャーなイロハモミジ系からヤマモミジ系、オオモミジ系など多岐にわたります。

紅葉盆栽は日当たりと風通しの良い屋外で育てるのがおすすめです。ただし、夏場は日差しが強く、葉が焼けてしまうおそれがあるため、直射日光に当たる場所は避けて半日陰に置きましょう。冬場は霜や風が当たらない場所に置いて枝を保護してください。

紅葉は水を好むため、水やりはたっぷり行いましょう。土の表面が白く乾いていたら、水を必要としている証拠です。展開した葉が水をはじいてしまうため、根まで水が行き渡っているかしっかり確認して、鉢の底から水が出てくるくらい与えましょう。

紅葉盆栽の詳しいお手入れ方法については、下記の記事で紹介しています。
ミニ盆栽(京紅葉)のお手入れ・管理方法について!初心者でも簡単な育て方のしおり

銀杏盆栽

紅葉盆栽と同様に、銀杏盆栽も四季折々の変化を楽しめます。春の新芽や夏の緑葉はもちろん、鮮やかな黄色に色づく秋から冬にかけても見応え抜群です。燃えにくい木として街路樹で使用されている銀杏は、盆栽としても丈夫で育てやすい樹木として知られています。

実のなる銀杏は雌木では葉に切り込みがなく、一方で実のならない雄木には葉に深い切り込みがあるのが特徴です。基本的に銀杏盆栽で実がなることはないため、臭いは気になりません。実を付けたい場合は、古い雌木を選ぶと良いでしょう。

銀杏盆栽を置く場所は、日が当たって風の良く通る屋外が適切です。夏は直射日光が当たらないように半日陰に置きましょう。温度差によって葉がキレイに色づくため、秋冬も屋外で管理してください。

銀杏盆栽は水を吸いあげる力が強く、乾きやすいため、土が乾いたと思ったら水をあげるようにしましょう。ただし、与えすぎると根が腐ったり軟弱になったりする可能性があるため、注意が必要です。

金木犀盆栽

美しい香りから世界三大香木のひとつとして数えられており、日本でも秋の風物詩として知られる金木犀。9月から10月にかけてオレンジ色のかわいい花を付けるため、秋に楽しむのにおすすめの盆栽としてあげられます。

金木犀を盆栽として育てる場合には、水はけが良く通気性に優れた土を使用しましょう。具体的には赤玉土が7割、腐葉土が3割の土が適切です。園芸用の培養土を利用するのも便利です。

置き場所は紅葉盆栽や銀杏盆栽と同じように、日当たりの良い屋外がベスト。日差しが強くなる夏には半日陰で育てましょう。

金木犀は寒さにあまり強くないため、冬場は室内に移動させてください。水やりは土が乾いたタイミングをみて行います。冬場は水やりの頻度を下げましょう。

盆栽を気軽に楽しむなら「京都花室 おむろ」のミニ盆栽がおすすめ

盆栽を自宅で気軽に楽しむなら、京都花室 おむろ」の京都小鉢(ミニ盆栽)がおすすめです。京都小鉢シリーズの盆栽は、職人が年月をかけて丁寧に育てた数々の盆栽の中から、店主がさらに手作業で目利きして選定したものが揃っています。

すぐに飾れるだけでなく、水やりと肥料入れだけのお手入れで育てられるため、難しい剪定は必要ありません。盆栽を育てるのが初めてという方でも、自宅で気軽に盆栽が楽しめます。

特に、秋の盆栽としておすすめなのが「京紅葉」。世界文化遺産 仁和寺や嵐山、高雄など京都の美しい紅葉を、コンパクトに仕立て上げています。春の新緑から秋の紅葉まで、四季の移ろいを楽しめるため、大切な方へのギフトにも最適です。

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まとめ

残念ながら菊の盆栽はありませんが、初心者でも簡単に育てられる盆栽は多くあります。秋の盆栽を気軽に楽しむのなら、今回紹介した紅葉盆栽・銀杏盆栽・金木犀盆栽を選ぶと良いでしょう。

紅葉盆栽を育てるのであれば、「京都花室 おむろ」が提供している京都小鉢(ミニ盆栽)の京紅葉がおすすめです。四季の移ろいとともに、京都の趣が感じられます。