2024年11月18日
盆栽の楓を育てるコツは?初心者にもわかりやすく解説
楓の盆栽を買ってみたものの、うまく育てられていない気がして不安に感じる方もいるのではないでしょうか。楓の盆栽は美しい色合いが魅力なので、枯れずに健康的な状態で長く楽しみたいですよね。 今回は、楓の盆栽をきれいに育てるポイントや、季節ごとのお手入れ方法について解説します。
最終更新日 : 2024年11月17日
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楓の盆栽とは?
楓の盆栽は秋になると鮮やかな紅葉が楽しめ、四季を感じさせる美しい姿が特徴です。楓の盆栽にはさまざまな種類があり、イロハモミジ・ウリハダカエデ・ナナカマドなどがポピュラーとされています。
楓の盆栽は室内で栽培できるのも大きな魅力です。適度に日光が差し込み、風通しが良い場所であれば、夏場も屋内でお手入れできます。盆栽の初心者でも育てやすい種類が多く、初めて挑戦する方にもおすすめの盆栽です。
楓の盆栽の育て方
ここでは、楓の盆栽を育てるときに押さえておきたい5つのポイントを解説します。
盆栽の置き場所
楓の盆栽は暑さや寒さに強いため、室内でも屋外でも、日当たりが良い場所で管理するのがおすすめです。ただし、直射日光に当てすぎると葉焼けすることがあるので、夏場は西日を避けて配置すると良いでしょう。
日差しの強い日や降雪量が多い日など、気候が極端なときは、室内に避難させたりカーテンや日傘を使って日当たりを調整したりする必要もあります。
楓の盆栽は比較的お手入れしやすいものの、放置していては上手に育ちません。盆栽を置く場所は日当たりの具合だけでなく、温度や湿度、風の流れが良いかなど、育つ環境全体を考慮するようにしましょう。
水のやり方
楓の盆栽に水をやるときは、盆栽の葉や枝に直接かからないようにするのがコツです。土に直接ゆっくりと注ぎ、表土が乾いたタイミングでたっぷりと水をやります。
水やりの頻度は、春や秋など気候が穏やかな時期は1日1回、日差しが強い夏は1日2回、日照時間が短い冬は2日に1回程度が目安です。ただし、あくまで目安なので、盆栽や土の様子を見ながら適度に水をやるようにしましょう。
肥料のやり方
楓を美しく育てるには、肥料のやり方も工夫しましょう。肥料をあげるメリットは盆栽に栄養が行き届き、樹形や葉の発育を促進できることです。栄養が豊富で健康的な状態を保つことで、病害虫への抵抗力を高める効果も期待できます。
一方で、肥料のやりすぎは肥料焼けや根への悪影響を招くこともあります。そのため、盆栽に肥料を与えるときは適切なタイミングと量を守ることが重要です。
頻度としては、4月から7月にかけての時期と、9月から紅葉するまでの時期に月1回程度、有機性の固形肥料を置きます。
紅葉が終わった後の冬場にかけては盆栽の休眠期にあたり、樹木全体を休ませてあげる必要があります。そのため、肥料は紅葉が始まったら取り除いておきましょう。
剪定の仕方
剪定作業は、枝や葉の量を調整しながら樹形を整えることが目的です。そのほかにも、余計な枝を落とすことで風通しや日当たりを良くしたり、樹木全体に栄養がしっかり行き渡るようにしたりする効果もあります。
剪定には、清潔で鋭い剪定ばさみや枝切りばさみを使用すると良いでしょう。道具は使用前後にきちんと消毒しておくと、病気が広がるのを防げます。
剪定は落葉後に行うのが基本です。一般的には休眠期に入る前後に行う作業で、冬~早春にかけて行うのが適しています。
枝の途中から真上に伸びている「徒長枝」を剪定することで、細かい枝が増えていきます。剪定するときは、全体のバランスを崩している枝・不健康な枝・交差している枝などを選び、切りすぎに注意しながら落としていきましょう。
害虫の対策方法
害虫を発見した場合は、可能な限り手作業で取り除くか、水で洗い流して対処します。特に新芽が出る頃は、アブラムシがつきやすいので、見つけ次第すぐに駆除しましょう。
冬の休眠期に薬剤を散布すると、害虫がつくのを効率的に予防できます。薬剤にはさまざまな種類がありますが、なかでもうどんこ病にも効果のあるサンヨール液がおすすめです。
定期的に対策していたのに、たびたび害虫が発生してしまう場合は、盆栽の保管場所の環境を見直します。風通しが悪かったり、湿度が高すぎたりと、楓の盆栽が育ちにくい場所に置いていないかをチェックし直してみてください。
楓の育て方年間スケジュール
楓の盆栽は、季節ごとに水やりや肥料のやり方に違いがあります。
・1月~2月
寒さ対策として、盆栽の鉢は室内に移します。水やりは表土が乾いてから2~3日に1回程度です。
・3月~4月
水やりの頻度を増やし、肥料をあげ始めましょう。肥料は窒素を含むものがおすすめです。
・5月~6月
剪定したり、針金を使ったりして樹形を整えます。気温が上がり始めるので、水やりは十分に行いましょう。
・7月~8月
鉢を風通しの良い場所に移します。水やりは、表土が乾いてから1~2日に1回と、土の様子を見ながらしっかり保水しておきましょう。
・9月~10月
紅葉が始まるので、水やりを十分に行います。肥料もあげますが、紅葉が始まったら取り除きましょう。
・11月~12月
休眠期に入るため、剪定や針金による樹形の調整をします。落葉期も重なるため、水やりは表土が乾いてから2~3日に1回程度に抑えます。
まとめ
銀杏は丈夫であることから、盆栽として育てやすい植物です。日当たりと風通しの良い場所に置いておけば、病害虫の心配もほとんどありません。水やりはしっかりと行う必要があります。銀杏の盆栽を育ててみたいと考えている方はぜひ挑戦してみましょう。
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