
2025年1月27日
京老爺柿の盆栽の育て方とは?きれいに保つお手入れのコツもご紹介
老爺柿(ろうやがき)の小さな実は、盆栽としての美しさを引き立てます。秋に鮮やかなオレンジ色の実や赤色の実がつき、視覚的な楽しみを提供します。 そこで今回は老爺柿(ろうやがき)の育て方とお手入れのコツについてご紹介します。
最終更新日 : 2025年2月17日
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老爺柿の盆栽の育て方とお手入れのコツ

日当たり
・春から秋:日当たりの良い場所が最適です。ただし、真夏の強い直射日光は葉焼けの原因になるため、半日陰や遮光ネットを使って調整すると良いでしょう。
・冬:休眠期には日光が少し足りない場所でも問題ありませんが、なるべく明るい場所に置くことをおすすめします。
※日当たりが良いだけでなく、風通しの良い環境に置くことも大切です。湿気がこもると病害虫が発生しやすくなるため、適度な空気の流れを確保してください。
置き場所
・春(3月〜5月):成長期に入るため、良く日が当たる屋外に置きます。朝晩の寒暖差に注意し、冷え込みが強い場合は一時的に室内に取り込むことを検討しましょう。
・夏:夏の強い直射日光は葉焼けを引き起こすことがあるため、半日陰や遮光ネットを利用して調整します。高温多湿になると根が弱ることがあるので、風通しの良い涼しい場所に置くように心がけてください。
・秋:老爺柿の見が色づく時期で、日光をたっぷり浴びせることが重要です。日当たりの良い場所に置き、実の成長を促しましょう。
・冬:老爺柿は耐寒性がありますが、霜や冷たい風には弱いため、防寒対策が必要です。霜が降りる地域では、軒下や室内の日当たりの良い窓辺に移動させましょう。
剪定と樹形の整え方
剪定のタイミング
・主に春(芽吹き前)と秋(落葉後)に剪定を行います。夏の剪定は避け、冬場も休眠期に入りすぎないよう注意しましょう。
剪定方法
・不要な枝の除去
最初に、枯れた枝や病気の枝、根元から出る不要な芽(徒長枝)を取り除きます。
・間引き剪定
樹冠(樹木の上部で葉が茂っている部分)が密集している場合は、間引き剪定を行って風通しを良くします。枝が重なり合わないようにすることが大切です。
・形を整える剪定
樹形を整えるために、バランスを考えながら枝を切り戻します。枝の長さを均等にすることで、均整の取れた形に仕上げます。
ワイヤリング
・時期
ワイヤリングは、枝が柔らかい春や秋に行うのが理想的です。
・方法
ワイヤを使用して枝を曲げ、樹形を整えます。ワイヤは枝に対して45度の角度で巻き付け、適度な力で曲げます。曲げすぎないよう注意が必要です。
・注意点
ワイヤが枝に食い込まないよう、定期的にチェックし、必要に応じて緩めたり取り除いたりします。
水やり
水やりの基本
・表土が乾いたらたっぷりと水を与えるのが基本です。鉢底から水が流れ出るまでしっかりと与えます。
・朝か夕方の涼しい時間帯に行うのが理想的です。特に夏場は日中の高温時に水を与えると、土中で温度が上がり、根にダメージを与える可能性があります。
注意点
・老爺柿の盆栽は、水はけが良い土を使用するのが理想です。排水性が悪い場合、根腐れを起こしやすくなるので注意してください。
・空気が乾燥しやすい時期には、葉や周辺に霧吹きで水をかけて湿度を保つことが効果的です。
・鉢の表土が乾いただけでなく、鉢の重さが軽くなっているかどうかを確認すると、水やりの適切なタイミングが分かりやすくなります。
肥料
・春と秋:成長期には、2週間に1回程度、緩効性の固形肥料を与えます。
・夏と冬:肥料を控えめにします。
・肥料を与えすぎると根が傷み、肥料焼けを起こすことがあります。特に夏場は注意が必要です。
・老爺柿が実をつけている時期は、肥料を多く与えすぎると実が落ちることがあります。実を観賞する場合は、肥料を控えめに与えましょう。
植え替え
植え替えは2〜3年に一度、春または秋に行います。最適な時期は春(3~4月)または秋(9~10月)です。
植え替え時には、水はけがよい赤玉土(小粒)を主体に、鹿沼土や軽石を混ぜたものを使いましょう。
盆栽の植え替えについては下記の記事にてより詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
「ミニ盆栽の植え替えに挑戦!方法や時期、最適な土の種類などについて解説」
病害虫対策
・カイガラムシやアブラムシが発生することがあります。見つけ次第取り除き、必要に応じて殺虫剤を使用します。また、病気に対しては風通しを良くし、適切な管理を心がけましょう。
まとめ

老爺柿の盆栽を美しく保つためには、季節に応じたお手入れが必要です。
お手入れのコツは、たっぷりと水を与えたり、害虫対策をしたり、適宜肥料を与えながら育てることです。
老爺柿は、春には新芽が芽吹き、秋には実がなるというように、四季折々の変化を楽しむことができます。これにより、室内でも育てやすく、手軽に楽しむことができる盆栽です。
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