盆栽

2025年1月27日

京百日紅(さるすべり)の盆栽の育て方とは?きれいに保つお手入れのコツもご紹介

百日紅(さるすべり)の盆栽は、百日紅の名の通り、夏から秋にかけて長い期間、赤やピンク、白などの美しい花が咲きます。小さな盆栽の中で、華やかな彩りが長く楽しめる魅力がある百日紅盆栽。 そこで今回は百日紅(さるすべり)の育て方とお手入れのコツについてご紹介します。

最終更新日 : 2025年1月29日

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百日紅(さるすべり)の盆栽の育て方とお手入れのコツ

日当たり

・春から夏:日光の下で育てると、健康な成長と美しい花を咲かせやすくなります。日光不足だと徒長してしまったり、花付きが悪くなることがあるため、なるべく日照量を確保しましょう。

・冬:霜や寒風を避けるため、屋内や風の当たらない場所に移動させ、日当たりの良い窓辺で管理するのがおすすめです。

置き場所

・日当たりの良い場所を好むため、1年を通じてしっかりと日光が当たる場所で育てることが大切です。

・室内に置く場合は冷暖房の風が直接当たらない場所を選んでください。

剪定と樹形の整え方

剪定のタイミング

・休眠期(冬):大規模な剪定を行うのに最適な時期です。この時期に剪定することで、次の成長を促進します。

・生育期(春から初夏):軽い剪定を行います。この時期には新芽が出てくるので、不要な枝や重複する枝を取り除きます。

剪定方法

1.不要な枝の除去

・枯れ枝、病気の枝、重なり合う枝を取り除きます。これにより、風通しが良くなり病害虫の発生を防ぎます。

2.形を整える

・全体のバランスを見ながら、長すぎる枝や不要な側枝を剪定します。これにより美しいシルエットを保ちます。

3.新芽の剪定

・生育期には、新芽が伸びすぎる前に適度に切り戻します。これにより、密度の高い枝葉を育てることができます。

水やり

春から秋:この時期は土が乾きやすく、頻繁に水やりが必要です。表面の土が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。特に夏場は乾燥しやすいため、朝と夕方の涼しい時間帯に水やりを行うと効果的です。

冬:休眠期の冬は水分の吸収が減るため、水やりは控えめにします。土の表面が乾いてから数日経ってから水を与える程度で十分です。また根腐れを防ぐためにも、水やりは午前中に行い、夕方には土が乾いた状態を保つようにしましょう。

肥料

百日紅は成長期に肥料を与えると、花付きが良くなります。成長が活発な春から秋(5月から9月)にかけて、月に1回程度の頻度で緩効性の有機肥料を施すと効果的です。

成長期:5月から9月に、固形の有機肥料または液体肥料を使います。花を楽しむためには、リン酸が多めの肥料を選ぶとよいでしょう。

冬季:冬の休眠期は肥料を与えないようにします。活動が低下しているため、肥料を与えると根が痛む可能性があります。

植え替え

・百日紅の盆栽は、根が詰まってくると成長が阻害されるため、2〜3年に一度、植え替えを行うのが理想です。植え替えのタイミングは春(3〜4月)や秋(9〜10月)が適しています。特に春は成長期の始まりで、新しい環境での根の活性化が期待できるためおすすめです。

盆栽の植え替えについては下記の記事にてより詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

ミニ盆栽の植え替えに挑戦!方法や時期、最適な土の種類などについて解説

病害虫対策

うどんこ病やアブラムシが付きやすいので、定期的にチェックし、必要に応じて殺虫剤や殺菌剤を使用します。

まとめ

百日紅の盆栽は、季節ごとに移り変わる姿と、その自然の持つ風情を楽しむことができる奥深い魅力があります。育てていくうちにさらに愛着が湧く盆栽です。

京都花室 おむろでは初心者にも育てやすい盆栽を取り扱っております。

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