盆栽

2025年1月24日

京睡蓮木の盆栽の育て方とは?きれいに保つお手入れのコツもご紹介

睡蓮木は、美しい花と葉、優雅な樹形で鑑賞価値が高く、盆栽として楽しむのに適しています。適切な管理を行えば長く楽しむことができます。とはいえ「睡蓮木の盆栽は育てるのが大変そう・・・・・」という方もいるでしょう。そこで今回は睡蓮木の樹形の整え方とお手入れのコツについてご紹介します。

最終更新日 : 2025年1月29日

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睡蓮木の樹形の整え方

睡蓮木の剪定は樹形を整え、美しい花を咲かせるために重要です。

ここからは睡蓮木の樹形の整え方についてご紹介します。

剪定の時期

開花後の春(3月〜4月):開花が終わった後に剪定を行います。この時期に剪定することで、新しい枝が出やすくなり、次の年の花芽がつきやすくなります。

春:成長期の始まりに剪定を行います、新芽が出る前の3月から4月が適しています。

夏:成長が旺盛な夏には、枝が伸びすぎないように軽い剪定を行います。

秋:花が終わった後に剪定を行い、冬に備えます。※その時に1節か2節を残して切ってください。(枝もとから葉の対までが1節です。)

剪定の基本方法

枝の剪定:不要な枝や交差している枝、内向きに伸びている枝を取り除きます。

芽の位置:新芽が出る位置を考慮して剪定します。外向きの芽を残すことで、全体の形が整います。

切り戻し:長く伸びた枝は適度な長さに切り戻します。切り口は斜めにすることで、雨水がたまりにくくなります。

ワイヤートレーニング

ワイヤーの選定:アルミニウムや銅のワイヤーを使用します。枝に対して2/3程度の太さのワイヤーを選びます。

巻き方:幹や枝にワイヤーを巻きつけ、望む形に整えます。ワイヤーは均等に巻き、枝や幹に食い込まないよう注意します。

期間:数ヶ月から半年程度でワイヤーを外します。ワイヤーが枝や幹に食い込む前に外すことが重要です。

メンテナンス

定期的なチェック:定期的に樹形を確認し、不要な枝や芽を取り除きます。

水やりと肥料:選定後は適切な水やりと肥料を与えて、樹木の回復を助けます。

樹形のバランス

均一な光の当たり方:鉢を回転させて、全体に均等に光が当たるようにします。これにより、樹形が均一に整います。

風通しの確保:風通しを良くすることで、病害虫の発生を防ぎ、健康な成長を促します。

睡蓮木の盆栽のお手入れのコツ

ここからは、睡蓮木の盆栽のお手入れのコツを詳しくご紹介します。

日当たり

睡蓮木は日光を好みますが、直射日光には注意が必要です。特に夏の強い日差しは葉焼けの原因になることがあります。

適度な日陰を作るか、半日陰に移動させることで、直射日光のダメージを防ぎます。

置き場所

基本的には屋外で管理するのが良いです。風通しがよく、日光が適度に当たる場所が理想的です。

寒さに弱いため、冬は室内に取り込みます。室内でもできるだけ明るい場所に置きましょう。

室内でのご鑑賞は2日を目安にして、冷暖房の風が直接当たらないようにしてください。

お水やり

・水を好むため、土の表面が白く乾いたら、鉢の底穴から流れるくらいたっぷりとお水を与えてください。水切れは、花や蕾が落ちる原因となるため十分に注意してください。

季節ごとの頻度

・春から秋:成長期のため、水やりは頻繁に行います。特に夏は乾燥しやすいので、毎日水を与えることが必要です。

・冬:冬は成長が緩やかになるため、水やりの頻度を減らします。これにより、土全体に水が行き渡り、根の乾燥を防ぎます。

病気や害虫対策をする

睡蓮木はうどんこ病や黒斑病にかかりやすいため、風通しの良い場所や日当たりの良い場所で育てることが大切です。もし発見したら早めに葉を取り除くか、効果的な殺菌剤を使用します。

他にもアブラムシやハダニ、カイガラムシにも注意が必要です。

アブラムシは新芽や葉につきやすく、成長を妨げてしまうことがあるため、見つけたら早急に取り除いておきましょう。

ハダニは葉の裏に現れる小さな蜘蛛のような害虫で、葉が黄ばんだり落ちたりします。予防としては乾燥を避け、適度な湿度を保ちます。

カイガラムシは名前の通り、葉の表面に茶色く平べったい貝殻のような害虫です。密植を避け、適度な剪定を行って風通しを良くすることで予防になります。

肥料の与え方

肥料(玉肥など)は、6月〜8月:月2回、9月/10月:月1回与えてください。

肥料を与えすぎると根を傷める原因となります。肥料の使用量を守り、必要以上に旅肥しないように注意します。

施肥後は必ず十分に水を与え、肥料が土中に均等に行き渡るようにします。乾燥状態で肥料を与えると根が痛むことがあります。

植え替え

植え替えの最適な時期は春(2月から4月)または秋(9月から10月)です。この時期は気温が安定しており、植物がストレスを受けにくいです。

睡蓮木は毎年または2年に一度の頻度で植え替えを行います。成長が早い場合は毎年、遅い場合は2年に一度が目安です。

盆栽の植え替えについては下記の記事にてより詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

ミニ盆栽の植え替えに挑戦!方法や時期、最適な土の種類などについて解説

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まとめ

睡蓮木の盆栽を美しく保つためには、季節に応じたお手入れが必要です。剪定、水やり、ワイヤートレーニングなど適切なタイミングで行っていきましょう。

お手入れのコツは、たっぷりと水を与えたり、害虫対策をしたり、適宜肥料を与えながら育てることです。

睡蓮木の盆栽は鑑賞するだけでなく、育てる楽しみもあるので、この機会に是非とも、ご自宅やオフィスで京都の夏を堪能してみてはいかがでしょうか?