
2025年1月29日
京つつじの盆栽の育て方とは?きれいに保つお手入れのコツもご紹介
つつじの盆栽は、花の美しさ、四季の移ろい、小スペースで育てられる利便性、手入れを楽しむ育成の喜びなど多くの魅力が詰まっています。また四季を通じて異なる表情を見せてくれるので、春夏秋冬それぞれの変化を楽しむことができます。そこで今回はつつじの育て方とお手入れのコツについてご紹介します。
最終更新日 : 2025年1月29日
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つつじの盆栽の育て方とお手入れのコツ

日当たり
・基本的には日光を好む:つつじは、1日数時間の直射日光を好みます。しかし、真夏の強い直射日光は葉焼けを起こす可能性があるため、特に夏場は半日陰に置くのが理想です。
・春から初夏・秋の時期は、十分な日光を浴びせることが大切です。特に、春は花芽の形成に日光が必要です。
置き場所
・風通しが良い場所に置くことが重要です。つつじは蒸れに弱いため、空気の流れが悪い場所に置くと病気になりやすくなります。
・夏場は木陰や遮光ネットを使うのがおすすめです。50%程度の遮光が良いとされています。南向きの窓辺や庭などに置く場合は直射日光が当たりすぎないように調整します。
・つつじは寒さにはある程度強いですが、鉢植えの場合は地面に比べて冷えやすいため、冬の寒風が直接当たる場所は避けましょう。風の当たらない場所や、必要に応じて簡易的な防寒対策を行うとよいです。
剪定と樹形の整え方
剪定時期
・最適な剪定時期は、開花後(5〜6月)です。開花後の早い時期に剪定を行うことで、来年の花芽が生える前に新しい成長を迎えることができます。
剪定方法
1.不要な枝の剪定
・枯れ枝や弱った枝、風通しを悪くする密集した枝を優先的に剪定します。これにより、風通しが良くなり、病害虫の予防につながります。
2.伸びすぎた枝の剪定
・つつじは成長が早いので、伸びすぎた枝を半分程度切り直すことで、形を整えます。このとき、外側に向かって伸びている芽の上で切ると、自然な形に仕上がります。
3.花が終わった枝の剪定
・花が咲いた後の枝には、次の花芽ができる前に剪定を行います。花後に剪定することで、来年の花を咲かせる準備が整います。
水やり
春から秋:この時期は成長が早いので、特に乾燥しやすいため、頻繁に水やりが必要です。特に夏場は気温が高く、水分が蒸発しやすいので、朝と夕方の2回水を上げることもあります。
冬:つつじは休眠期間に入り、水やりの頻度を少し減らします。なお、完全に乾燥させずに、適度に水分を考慮することが大切です。
水質にも注意
・つつじは酸性の土を好むため、可能であれば雨水や、カルシウムを含まない軟水を使うのが理想です。水道水を使う場合は、放置してカルキ(塩素)を守ったものを使うのも良い方法です。
・水道水を頻繁に使うと、土が徐々に定期的にアルカリ性になり、つつじが健康を損ねることがあります。
肥料
肥料を与えるタイミング
春(3月〜5月):新芽が出てきた時期と、開花前が肥料の重要な時期です。花が咲く前に与えると花つきが良くなります。
秋(9月〜10月):夏の暑さが落ち着いて成長が再開する時期にも、少量の肥料を与えます。この時期の肥料は、翌年の成長と花芽形成に役に立ちます。
開花後:花が咲き終わった後にも少量の肥料を与え、植物が次の成長に備えられるようにします。
肥料を避ける時期
夏(7月〜8月)と冬(12月〜2月)はつつじが休眠しているため、肥料は控えます。特に夏場は肥料の与えすぎが根を痛める原因になるので注意しましょう。
植え替え
・2〜3年に一度のペースで植え替えるのが理想です。
・最適な時期は花が終わった直後(5月〜6月)か、休眠期の早春(3月)が一般的です。花が終わった直後に行うと、つつじが次の成長期に向けて根を伸ばしやすくなります。
・植え替え直後はデリケートな状態なので、最初の1〜2週間は日光をさけ、半日陰で管理します。また、肥料も植え替え直後は避け、1週間後から再開します。
盆栽の植え替えについては下記の記事にてより詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
「ミニ盆栽の植え替えに挑戦!方法や時期、最適な土の種類などについて解説」
冬の管理
つつじは寒さに比較的強いですが、鉢植えの場合は冷え込みが厳しい場所に置かないように注意します。冬は水やりを控えめにし、休眠期間に備えます。
病気と病害虫対策
病気:うどんこ病や根腐れ、すす病に注意します。定期的に葉の状態をチェックし、早期に対応します。
病害虫:アブラムシやハダニ、うどんこ病などの害虫や病気に注意が必要です。適宜、殺虫剤を使用して対策します。
まとめ

つつじの盆栽は、比較的小さなスペースでも育てる事ができるので、マンションやベランダでも手軽に楽しめます。鉢植えで管理しやすく、日当たりや風通しに気を配ることで、健康に育てる事が可能です。
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