ミニ盆栽 京梔子（くちなし）の魅力とは？初心者でも簡単なお手入れ・育て方のしおり

京都の初夏の城南宮、廬山寺、妙心寺などをイメージした、数量限定の京梔子（くちなし）盆栽

京都花室 おむろの取り扱う京都小鉢シリーズの中で夏に限定販売される京梔子（くちなし）シリーズ。

京都の初夏の城南宮、慮山寺、妙心寺などの観光名所をイメージして、おむろの専属契約の生産者と作り上げた、期間・数量限定のオリジナル商品です。従来の盆栽のイメージとは異なり、難しいお手入れは一切不要。鉢植えに水を与えるなど、通常の花鉢のように簡単なお手入れだけで、何年にも渡って花を咲かせます。

今回は、京梔子（くちなし）の魅力と詳しいお手入れ方法について解説いたします。

京梔子（くちなし）の魅力について

梅雨の時期の京都を彩る梔子（くちなし）の花

城南宮、廬山寺、妙心寺などの観光地で見られる梔子。初夏の京都の街中でも見ることができ、香り高く大きな白い花を咲かせます。

梔子（くちなし）の花の香りは金木犀や沈丁花と並んで「三大香木」と言われ、世界中で愛されてます。

その香りは非常に心地よく、香水やアロマテラピーにも利用されています。庭や窓辺に植えることで、風に乗って香りが漂い、リラックスした気分にさせます。

花だけでなく実も愛らしい京梔子（くちなし）

京梔子（くちなし）は花だけではなく、特徴的な形の実も鑑賞できます。

オレンジ色の小さく愛らしい実は、古くより天然着色料としても利用されており、実を煮だして採取される淡い黄色の色素はおせち料理の着色などにも利用されています。

京梔子（くちなし）盆栽のお手入れについて

それでは、ここからは京梔子（くちなし）盆栽のお手入れ方法や置き場所・管理方法についてお伝えします。

水のあげ方

・土の表面が乾いたらたっぷりとお水を与えます。特に夏は乾燥しやすいので、毎日水やりをすることが必要です。

・冬は成長が緩やかになるため、水やりの頻度を減らします。土の表面が完全に乾いてから水を与えます。

・苔がある場合は、苔を持ち上げて土の状態をご確認ください。

置き場所について

・梔子（くちなし）は日当たりの良い場所を好みますが、真夏の直射日光は避けるようにします。半日陰でも育ちますが、花付きが良くなるために適度な日光が必要です。

・春から秋は室外の明るい場所に置きます。冬は室内の明るい場所に取り込みます。

・室内でのご鑑賞は冷暖房の風が直接当たらないようにしてください。

お手入れ方法について

来年も美しい花を楽しむためには、こまめな剪定・肥料などのお手入れも必要になります。

ここでは、次に大切なこれらのお手入れ方法についてもお伝えします。

樹形の整え方

樹形を整えたい場合は、花が終わった後の夏（７月から８月）が適しています。葉があるところを１節か２節を残して切ってください。（※枝元から最初の葉までが１節です。）

肥料について

肥料（玉肥など）は成長期の春から秋にかけて、２週間に一回程度の液体肥料を与えてください。

植え替え時期ついて

地植えや別鉢への植え替えなどは、３月から４月頃に行ってください。

▼詳しい植え替え方法についてはこちらの記事をご覧ください。

「ミニ盆栽の植え替えに挑戦！方法や時期、最適な土の種類などについて解説」

病気・病害虫対策について

梔子（くちなし）は美しい花と香りで知られる植物ですが、いくつかの病気や害虫に悩まされることがあります。梔子（くちなし）の主な病気と害虫、そしてそれぞれの対策について説明します。

病気

・うどんこ病

うどん粉病は主に梅雨頃に発生しやすく、葉の表面にうどん粉を振りかけたように白い斑点が付く症状です。また、何度も葉を刈ることで葉が弱り、うどん粉病にかかりやすくなる恐れがあります。

対処法

日頃から日当たりと風通しの良い環境下で管理します。また、まんべんなく葉全体に日光が行き届くように、葉の量を調節するなどこまめに通気性にも気を付けると良いでしょう。

・根腐れ病

根が腐り、全体的に元気がなくなります。

対処法

排水性の良い土を使用し、過剰な水やりを避けます。根腐れが疑われる場合、病気にかかった部分を剪定し、新しい土に植え替えます。

・葉枯れ病

葉が黄変し、やがて枯れてしまいます。

対処法

病気にかかった葉を取り除き、焼却します。水はげの良い土壌に植え替えます。定期的に葉面散布用の殺菌剤を使用します。

病害虫

・アブラムシ・ハダニ・カイガラムシ

アブラムシは新芽や葉に現れる小さな害虫のことで、植物の汁を吸います。ハダニは葉の裏に現れる小さな蜘蛛のような害虫で、葉が黄ばんだり落ちたりします。カイガラムシは名前の通り、葉の表面に茶色く平べったい貝殻のような害虫です。

・対処法

アブラムシの場合は被害が軽度の場合は水で洗い流します。市販の混合剤（殺虫殺菌剤）などの薬剤を散布することで病気も防ぐことが出来ます。

ハダニの場合は乾燥を防ぎ、適度に葉を湿らせます。または専用の殺虫剤を使用します。

カイガラムシの場合は、ピンセットや木べらを使ってとり剥がします。その後薬剤を散布します。

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まとめ

梔子（くちなし）の盆栽は、美しさと香りだけでなく、育てる楽しさも兼ね備えています。この魅力を存分に味わうことで、日々の生活に彩りと癒しをもたらしてくれます。

この機会に是非とも梔子(くちなし)の盆栽の魅力に触れながら育ててみませんか?