盆栽

2024年11月15日

盆栽の魅力とは?植物の種類や楽しみ方も紹介

盆栽は、小さな鉢のなかに広大な自然を感じられるのが魅力で、年齢を問わず多くの方が楽しめる芸術品です。今回は、盆栽の魅力や特徴、楽しみ方について詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。

最終更新日 : 2024年11月15日

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盆栽の魅力や特徴を紹介

まずは、盆栽の魅力や特徴について解説します。

盆栽とは

盆栽は、山野で育った樹木や草を鉢に植え、手を加えながら鑑賞を楽しむ芸術品です。長い年月をかけてお手入れを行い、観賞用としての美的感性を求めてひとつの芸術作品に仕上げます。

盆栽は、年月の経過とともに変化するのが魅力で、自然美と造形美が調和したアートと捉えることもできます。

日本独特のわびさび文化を表現するものでもあり、盆栽と鉢が融合することで、ほかにはない奥深さを表現できるのです。

盆栽と鉢植えの違いとは

盆栽と鉢植えは、どちらも鉢に入れた植物を育てる点で同じです。しかし、鉢植えは植物を育てて成長を楽しむものである一方、盆栽は植物の背景にある自然や風景を表現したものといえます。

鉢植えは「自然美」のみを表しますが、盆栽はひとつの芸術作品をつくりあげる要素が強く、「自然美」と「人工美」を調和させた世界観を表します。

盆栽で使用される植物の種類

ここからは、盆栽で使用される植物の種類を4つ紹介します。

松柏(しょうはく)盆栽

松柏(しょうはく)盆栽とは、常緑樹を使った盆栽のことです。松や杉、檜(ひのき)、真柏(しんぱく)などがあげられます。

年間を通して緑の美しい姿を楽しめるのが特徴で、丈夫な樹木が多く、盆栽の代表格ともいえます。

松柏盆栽のうちもっとも定番とされるのが黒松(くろまつ)です。暑さや寒さに強く、幹が太く丈夫なため初心者の方でも育てやすいでしょう。

葉もの盆栽

葉もの盆栽とは、落葉樹を使った盆栽のことで、紅葉や楓などが代表的です。松柏盆栽と異なり、四季の移り変わりによって違った葉の姿を楽しめるという特徴があります。

春は芽を出し、夏は緑が深まり、秋は鮮やかに色づき、冬は葉が落ちるといったそれぞれの変化が味わえるのです。

また、夏の過酷な気温や湿度にも負けない丈夫さをもち、剪定などのお手入れが少ないのも特徴です。松柏(しょうはく)盆栽と同様に、初心者向きの種類といえます。

花もの盆栽

花もの盆栽は、その名の通り花を咲かせる盆栽です。桜や黄梅(おうばい)、木瓜(ボケ)などの種類があります。

花もの盆栽は比較的育てやすい種類が多いですが、桜や黄梅(おうばい)は、なかでも盆栽初心者におすすめです。

花もの盆栽は枝が伸びやすいため、花が咲いていないときも剪定やお手入れを楽しめます。最大の見ごろは花が咲き誇る時期で、観賞だけでなくほのかな香りも楽しめるのが魅力です。

実もの盆栽

実もの盆栽とは、秋から冬ごろに実をつける盆栽です。藪柑子(やぶこうじ)や姫林檎(ひめりんご)、酸実(ずみ)などが代表的な種類です。

かわいらしい赤やオレンジの実がついたり、花が咲く様子を楽しめたりする樹木もあり、特に女性に人気があります。

他の種類に比べてこまめに剪定しなくても育つため、盆栽初心者や、忙しくてあまり手間がかけられない方におすすめです。

盆栽の楽しみ方

盆栽の美しさを深く味わうためには、育てるときの楽しみ方を知っておくことが重要です。ここからは、盆栽の楽しみ方を3つ紹介します。

鑑賞を楽しむ

盆栽を育て、目で見て楽しむことは最も基本的な楽しみ方といえます。盆栽は正面から鑑賞し、目線を木の中心部に合わせて見るのがポイントです。

鑑賞において大切なポイントは、主に下記の4点です。

・力強く根を張っており、周囲に伸び広がっているか
・根元から伸び出る枝までの幹が太く、くびれはないか
・枝の造形は美しいか
・季節感を表現する花や実、葉の状態は良いか

これらを押さえておくと、より深く盆栽鑑賞を楽しめるでしょう。

育てて楽しむ

盆栽はお手入れの仕方によって美しい姿に育つため、その過程も楽しめます。

盆栽には細かな仕立てのルールがあるため、作り上げるまでに長い時間が必要になります。しかし初心者の場合は、まずは育てる植物を愛でることから優先したほうが楽しみやすいです。

また、最初から形が整えられた盆栽を買って育てるのもひとつの方法ですが、種や苗からじっくり育て上げることもできます。

育てた盆栽は、競技会や展示会などに出品することも可能です。自分の作品が評価されれば、盆栽に取り組むモチベーションも上がるでしょう。

変化に注目する

盆栽は、長い時間をかけて変化に注目することも楽しみ方のひとつといえます。

盆栽は、ときとともに形を変えていくため完成することはなく、季節の移り変わりに応じてさまざまな姿に変化します。その変化を楽しむことで、盆栽ならではの奥深さを感じられるのです。

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また難しいお手入れは不要で管理しやすいため、盆栽を初めて育てる方にもおすすめです。京松や京桜、京紅葉などラインナップも豊富なので、自分の好みにあった盆栽を選べます。

京都小鉢(ミニ盆栽)シリーズから、ぜひお気に入りの一品をお選びください。

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まとめ

盆栽は、年月の経過とともに変化するのが魅力で、長い時間をかけて手を加えながら育て上げる芸術品です。

鑑賞は最も基本的な楽しみ方ですが、お手入れの仕方によって美しい姿に育つため、育つ過程を楽しむこともできます。

初心者の方は、比較的お手入れが簡単で丈夫な樹木や樹形を選びましょう。自分の好みに合った盆栽を選び、毎日のお手入れを楽しんでください。